終焉の楔アポカリプスノヴァ

今回の「終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ」は、単にドラゴンボールに似たゲームというレベルではなく完全にドラゴンボールを丸パクリして配信している著作権に反した違法ゲームです。

これまで調査してきた「神への叛逆者:ロスト・オリジン」「超越領域:アセンション・コード」「境界線上の戦士:ディメンション・シフト」「滅亡の未来:ラストスタンド」と同じで、同一ゲームを名称・配信名義を変えて展開しているゲームの1つです。

App Storeにも調査時点でリリースされて、販売元は「Tianjin Lintu Technology Co., Ltd」となっています。

アプリIDは「6775121055」です。無料でダウンロードできる一方、アプリ内課金にも対応しており、ダイヤ購入などの課金商品が用意されています。

App Store上ではゲームの説明について、

  • 異世界を探索
  • 敵との戦闘
  • 装備や資源の収集
  • キャラクター育成
  • 自動戦闘
  • マップ探索

といった一般的なRPGとして紹介されています。

しかし、実際のゲーム内容を見ると、これまで確認してきたドラゴンボール系の非公式ゲームと同じキャラクター、演出、ゲームシステムが使われています。

過去のパクリゲーム調査結果
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つまり、App Storeの商品説明だけを見ると普通のファンタジーRPGに見えるものの、実際のゲーム中身はドラゴンボール丸パクリとなっており、それでなんとか審査を通過しているように思われます。

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ドラゴンボール非公式パクリゲーム

このゲームについて最大の問題となるのが、実際のゲーム内コンテンツです。

ゲームを起動すると以下のような画面が見られます。

終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ

今回のゲームでは、ドラゴンボールのキャラクターをそのまま使用しているほか、原作由来とみられる音楽やキャラクターボイスも確認できます。

これは過去に確認された「神への叛逆者:ロスト・オリジン」や「超越領域:アセンション・コード」「境界線上の戦士:ディメンション・シフト」と共通する特徴です。

実際にそれらのゲームもダウンロードしましたが、全く同じ中身でした。

終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ

最初のこの画面を見るだけで同一作品を何度も使いまわしているんだなと思いました。

過去のゲームとの関係

今回の調査で重要なのが、単純に「似ている」という話ではない点です。これまで確認されているタイトルを時系列で並べると、次のようになります。

タイトル 確認された配信名義 特徴
神への叛逆者:ロスト・オリジン Tianjin Yaojiahui Technology Co., Ltd ドラゴンボールキャラ・BGMなど
超越領域:アセンション・コード Tianjin Xuanyaru Technology Co., Ltd ロスト・オリジンと同一内容
境界線上の戦士:ディメンション・シフト 別名義 同一ゲームとして展開
滅亡の未来:ラストスタンド Lolly Technology Limited 同一ゲームの再展開
終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ Tianjin Lintu Technology Co., Ltd 同一ゲームの新タイトル

わずか数か月の間に中身として全く同じゲームが複数のタイトルに置き換えられていることになります。

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運営会社「Tianjin Lintu Technology Co., Ltd」を調査

運営会社「Tianjin Lintu Technology Co., Ltd」を調査

App Storeでは、「Tianjin Lintu Technology Co., Ltd」と表示されています。

この会社について中国側の企業情報を調べると、漢字表記は「天津林图科技有限公司」です。この法人は2026年3月6日に設立されています。

確認できる企業情報は以下の通りです。

項目 内容
会社名 天津林图科技有限公司
英語名 Tianjin Lintu Technology Co., Ltd
設立日 2026年3月6日
所在地 中国・天津市
法定代表人 蔡琦
登録資本金 0.1万元
会社形態 有限責任公司(法人独資)
株主 天津兆闻科技有限公司
事業内容 ソフトウェア開発、ゲーム開発など
状態 存続
登録住所 ビジネス秘書会社による托管住所

企業情報では、ゲーム開発やソフトウェア開発を事業内容として登録しています。注目すべきなのが「設立日」です。

2026年3月6日に会社が設立され、その約5か月後の2026年8月7日に「終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ」のバージョン1.0がApp Storeに登場しています。

つまり、今回のゲーム会社は非常に新しい法人です。

なぜ何度もタイトルを変えるのか

考えられる理由としては、いくつかあります。

旧タイトルが削除される

App StoreやGoogle Playからアプリが削除されれば、既存ユーザーを維持することは難しくなります。そこでゲーム本体を流用し、別タイトル・別アプリとして再登録するという方法が考えられます。

悪評が広がる

同じゲーム名で長期間運営していると、

  • 「ドラゴンボールのパクリ」
  • 「公式ではない」
  • 「課金するのは危険」

といった情報が検索結果やSNSで広まる可能性があります。そこでタイトルを変更すれば、過去の評判をある程度切り離すことができます。

広告を新規タイトルとして再スタートできる

新タイトルなら、広告クリエイティブも新しくできます。

過去タイトルを知らないユーザーに対して、新作ゲームのように見せることが可能になります。

今回も2026年9月11日に「終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ」として広告から新たに確認されたことは、この構造と一致します。

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課金には特に注意が必要

「終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ」は無料アプリですが、App Store上でアプリ内課金が確認できます。

ダイヤの商品には少額の商品だけでなく、最大99.99ドルの商品も掲載されています。つまり、単なる無料のファンゲームではありません。

ゲーム内に課金導線を用意し、ユーザーから収益を得る商業的なアプリとして配信されています。

「少額なら大丈夫」と考えるのではなく、そもそも権利関係に重大な疑義があるゲームへの課金は避けた方が安全です。

「App Storeにあるから安全」とは限らない

App Storeに掲載されているからといって、そのゲームがドラゴンボールの正式ライセンスを取得していることを意味するわけではありません。

今回のアプリもApp Store上では通常のゲームとして掲載されていますが、販売元は「Tianjin Lintu Technology Co., Ltd」となっています。

ゲーム内ではドラゴンボールのキャラクター、音楽、ボイスなどがそのまま使用されています。

したがって、

「App Storeにある」

「Appleが正式にドラゴンボールの利用を許可している」

という意味ではありません。

まとめ

今回の「終焉の楔:アポカリプス・ノヴァ」は、これまで調査してきたドラゴンボール非公式ゲームと非常に強い共通性があります。

特に重要なのは、単にドラゴンボールに似ているだけではなく、

  • 「神への叛逆者:ロスト・オリジン」
  • 「超越領域:アセンション・コード」
  • 「境界線上の戦士:ディメンション・シフト」
  • 「滅亡の未来:ラストスタンド」

と同じゲームコンテンツを使っている点です。

さらに今回の配信会社「Tianjin Lintu Technology Co., Ltd」については、2026年3月6日に設立された非常に新しい法人であり、登録資本金0.1万元、托管住所という情報まで確認できました。

したがって、「同じゲームをタイトルや配信法人を変更しながら繰り返し展開しているグループが存在する」ことは間違いありません。

過去のパクリゲーム調査結果
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