2026年8月28日になってから様々な広告に「呼吸法修練」が登場しました。そこで調べてみるとApp Store上に「呼吸法修練」というスマホゲームアプリが登場。
今回は「JOINLUCK CORPORATION LIMITED」が販売元となっています。
App Storeの登録情報によると、アプリは2026年8月11日にバージョン1.0が公開され、その後アップデートされています。容量は約890MBで、アプリ内課金も用意されています。
一見すると「鬼滅の刃」のようには見えないゲームに見えますが、今回問題になるのは、そのゲームの中身です。
これまで調査してきた「あざ覚醒」「火の神」「鬼討ち剣士日の呼吸」と全く同じゲームシステム、キャラクター、素材となっており、過去に配信されたゲームを別タイトルとして再利用していることがわかります。
鬼滅の刃のパクリゲーム
「呼吸法修練」は実際にダウンロードをして調査結果から明らかになりましたが、明らかに鬼滅の刃のパクリゲームです。その実態を詳しく見ていきましょう。
ゲーム内容
まずゲームをダウンロードしてみました。そうすると、明らかに鬼滅の刃のキャラが出ており、さらに「火の神・日の呼吸」という言葉が見えます。
これは、過去にリリースされたAndroidの鬼滅の刃パクリゲーム「火の神」の名称をそのまま使っていることを意味しています。
広告でも鬼滅の刃の画像
「呼吸法修練」の広告を見ても鬼滅の刃キャラを使っています。堂々としすぎているので、知らない人が見たら、本物の鬼滅の刃のオリジナルゲームと勘違いするでしょう。
そして、今回のケースで非常に興味深いのが「運営会社」です。
運営会社は「JOINLUCK CORPORATION LIMITED」
「呼吸法修練」のApp Store上の販売元は、
「JOINLUCK CORPORATION LIMITED」
となっています。
さらに調査すると、JOINLUCKという名称自体は香港に実在する企業として確認できます。
香港知識產權署の資料には「群福有限公司(Joinluck Corporation Limited)」という法人名が掲載されており、香港の住所も記載されています。
ただし、ここは注意が必要です。
現在確認できるJOINLUCKの公式サイトを見ると、同社は食品・健康食品などを扱っている企業として展開しています。公式サイトではオリーブオイル、アボカドオイル、スパイス、食品などを販売しています。
つまり、「App Storeのゲーム販売元としてJOINLUCK CORPORATION LIMITEDが表示されている」ことは確認できますが、
「食品会社として確認できる香港法人が、実際にこのゲームを開発した」
とまでは現時点では断定できません。
ここには、今回の問題を考えるうえで重要なポイントがあります。
なぜ毎回、運営会社が変わるのか
これまでの「あざ覚醒」「火の神」の流れを見ると、非常に特徴的なパターンがあります。
「あざ覚醒」
↓
App Storeから消える
↓
同じようなゲームが「火の神」として登場
↓
App Storeから消える
↓
さらに別タイトルとして「呼吸法修練」が登場
という流れです。
「火の神」は2026年7月12日にGTCOM INTER LIMITED名義で公開されていましたが、現在は非公開になっています。
一方、「呼吸法修練」は8月にJOINLUCK CORPORATION LIMITED名義で登場しています。
このゲームの中身は全く同じでタイトルや販売元を変えるということを何度も繰り返しています。
香港を中心としたネットワーク
これまでの調査では、鬼滅の刃系だけでなく、ポケモン、BLEACH、ドラゴンボールなどの人気IPを利用したとされるゲームが、異なる会社名で繰り返し登場しているケースが確認されています。
実際、これまでの調査した結果でも、「火の神」は「あざ覚醒」と同一ゲームですが、異なる会社名でリリースしていますし、さらに別のポケモンやブリーチのパクリゲームについても異なる運営会社が同一作品をリリースしていることを確認しています。
このため、「同じゲームを複数の法人・タイトルで展開するネットワークが存在するのではないか」という仮説が考えられます。
そのことから、
- 「香港にある特定の組織が黒幕である」
- 「その組織が世界各国の様々な会社にパクリゲームの運営方法を教えている」
- 「売上の何%かをコンサル料として受け取っている」
といった部分については、現時点では証拠が確認できていませんが、こういった一連のパクリゲームの最初の頃を考えると、香港・中国を発端としているのは間違いないように思います。
まとめ
呼吸法修練は鬼滅の刃のパクリゲームです。
過去作品としては、「あざ覚醒」から「火の神」などありましたが、これらはApp Storeから削除されてしまいました。そのため、新しく同一のゲームを運営元を変えて呼吸法修練という名称でリリースしたのでしょう。
過去の「あざ覚醒」から「火の神」、さらに今回の「呼吸法修練」へと追跡していくと、「ゲームそのもの」だけではなく誰がゲームを提供し、誰が販売元になり、誰が広告・集客・課金を担当しているのかという部分を調査することが重要になってきます。
ただし現段階では、「香港に特定の黒幕組織が存在し、複数法人にパクリゲーム運営をコンサルしている」とまでは証明されていませんが、可能性としては非常に高いと思っています。
それに関してはこれまでの調査結果を御覧ください。


































見た瞬間から偽物ってわかるクオリティの広告。数日前までBLEACHの偽物ゲームの広告と一緒で笑ったわ。